保険金の水増し請求で世間から批判を浴びている大手中古車販売店のビッグモーター。
実はビッグモーターが不祥事を起こしたのは今回が初めてではありません。
調査したところ、メディアに報じられているだけでもビッグモーターは12回過去に不祥事を起こしています。
連日、メディアで新たな不正や不祥事も発覚していますから、今回は「ビッグモーター不祥事一覧|12選まとめ!不正があった店舗はどこ?【最新更新中】」と題して不祥事をまとめてみました。
※7月25日に行われた会見の内容を追記しました※
▼この記事でわかること▼
・不祥事が発覚した時期や経緯
・不正があった店舗
ビッグモーターに関連する記事はこちら.
ビッグモーター息子の身長は160cm?コナンくん呼びでコンプレックス?
ビッグモーター新社長(和泉伸二)が元暴走族のヘッドはガセ?証拠は?
ビッグモーター新社長がカラコンはガセで老人環という病気だった!
ビッグモーターが過去に起こした不祥事12選
それでは、早速ですがビッグモーターの過去の不祥事12選をまとめて見ていきましょう。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事①:店長への罰金
ビッグモーターの不正・不祥事1つ目は、店長への罰金です。
2016年12月4日『産経新聞』が、ビッグモーターの各店舗の店長が自動車保険契約金の目標数値を達成できなかった場合、罰金を支払わなければならない慣習があることを報じました。
・ノルマは前年同月比25万円の契約増加
→一般的な自動車保険で計算すると、毎月約30件の新規契約が必要
これを達成するためには1年更新の既存契約者の更新を逃せない+新規契約が必要である場合が多い
※金額は兼重宏之社長が決めたもの※
・月に1回の定例会議後、経営陣が退席した後に罰金は行われていた
・目標数値を達成できた店舗の店長が仕切り役となり罰金制度が進行する
・目標数値を達成できなかった店舗の店長は上限10万円の罰金を支払わなければならない
・罰金は目標達成できた店舗の店長たちに分配される
・店長が交代したばかりの1ヶ月は罰金が免除される
これに対し、兼重宏之社長は
会社からは一切強要していないため、違法性はないと認識している。
拒否できない空気があったのであれば、会社として配慮すべきだったかもしれない。
不満がある店長がいるくらいなら辞めればいいと店長側に伝えた。

兼重宏之社長
とコメントしており、会社として店長への罰金制度があったことは認識していたようです。
目標金額を社長自ら設定しているため、さすがに罰金の慣習を知ってはいたようですね。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事②:保険選手権大会発言
ビッグモーターの不正・不祥事2つ目は、「保険選手権大会」発言です。
先述の店長への罰金制度に関係する内容です。
こちらも報じたのは『産経新聞』でした。
これは、兼重宏之社長が社員に向けて「保険選手権大会に関して」と題したメールを送ったというものなのですが‥
罰金を払うということは、店長としての仕事をしていないということだ!
罰金を払い続けて、店長として恥ずかしくないのか!

兼重宏之社長
という内容だったのです。
このことからも、店長への罰金慣習を兼重宏之社長は知っていたことがわかります。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事③:保険金の不正水増し請求
ビッグモーターの不正・不祥事3つ目は、保険金の不正水増し請求です。
まさに今世間で話題になっていることですね。
保険金の水増し請求は、2022年6月6日に外部専門家から構成された "特別調査委員会"が設置されており、2020年から継続的に保険金の水増し請求が行われていたことが発覚しています。
外部委員会が6月26日に公開した調査報告書によると、2023年6月時点で確認できている不正行為は全部で1,591件あります。
テレビでよく報道されているドライバーで傷をつける・靴下にゴルフボールを入れて叩きつけるなど、フロントによる損傷行為の他にも板金段階・塗装段階・協定段階でも様々な不正が行われていました。
不正に関わっていたのは34工場とされています。
北海道・東北エリア
札幌清田(北海道)
関東エリア
つくば(茨城県)
ひたちなか(茨城県)
石岡(茨城県)
栃木(栃木県)
前橋(群馬県)
浦和美園(埼玉県)
熊谷(埼玉県)
酒々井(千葉県)
多摩(東京都)
中部エリア
新潟南(新潟県)
野々市(石川県)
福井(福井県)
甲府(山梨県)
浜松南(静岡県)
名古屋茶屋(愛知県)
関西エリア
彦根(滋賀県)
京都伏見(京都府)
天理(奈良県)
中国・四国エリア
倉敷水島(岡山県)
下関(山口県)
宇部(山口県)
周南(山口県)
高松(香川県)
平井(愛媛県)
九州・沖縄エリア
春日(福岡県)
八幅(福岡県)
西福岡(福岡県)
小倉西港(福岡県)
筑後(福岡県)
古賀(福岡県)
多良見(長崎県)
宇土(熊本県)
鹿児島(鹿児島県)
ビッグモーターの過去の不正・不祥事④:不正車検の実施
ビッグモーターの不正・不祥事4つ目は、不正車検の実施です。
2023年2月8日〜6月27日の期間、一部の車検でスピードメーターの誤差を計測していなかったことが発覚しました。
スピードメーターの誤差が計測されていなかったのは、一部車両でスピード検査に時間がかかるとされている外車や4WDなどの車両が不正車検の対象になっていたようです。
不正車検が実施されていたのは以下3店舗。
・唐津店(佐賀県)
・熊本浜線店(熊本県)
・宇都宮南店(栃木県)
これにより、国土交通省地方運輸局が上記3店舗の指定自動車整備事業者の取消処分・自動車検査員の解任が行われました。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑤:タイヤの穴あけ方法を指導する動画が流出
ビッグモーターの不正・不祥事5つ目は、タイヤの穴あけ方法の指導する動画が流出です。
先述の保険金の水増し請求に関係する不祥事です。
動画はビッグモーター熊本浜線店で撮影されました。
その動画がこちら。
指導しているスタッフが
ここに刺してここから撮ったら溝があるような感じに…
と話しています。
ビッグモーターは、見積もりを出す段階で自社開発のアプリを使用しており、そのアプリで撮影した画像が自動アップロードされるようになっています。
その画像を元に保険適用かを判断して見積もりがされる仕組みです。
つまり、この動画は"どうすれば見積もり画像で保険適用に見せることができるのか"を指導している動画ということです。
パンクしたタイヤを変えるにも、タイヤの溝がすり減ってなくなっていればいつパンクしてもおかしくないタイヤのため保険適用外になります。
それを保険適用に見せるために、溝があるように見せる写真撮影方法があるということですね。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑥:下請業者を軽視
ビッグモーターの不正・不祥事6つ目は、下請業者を軽視です。
2018年頃からビッグモーターは下請業者を軽視するようになったのです。
告発したのはビッグモーターの下請をしていた洗車業者の従業員です。
告発内容は主に4つ。
・従業員の個人情報(家族の氏名・車種・車検の時期)の提出を求められた
・車検をビッグモーターでするよう求められた
・洗車作業の単価を3分の1にさげるように求められ、断るとほとんどの取引を打ち切られた

©︎NHK
2018年頃から、ビッグモーターは自社の利益を優先するように内ばんばんざい下請け業者を軽視する傾向が強まったと告発した人物は答えており、利益を吸い上げられる上に酷い扱いを受けていたと話しました。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑦:「一部の社員の不祥事」発言
ビッグモーターの不正・不祥事7つ目は、「一部の社員の不祥事」発言です。
2023年7月18日、ビッグモーターの兼重宏之社長が一部の社員に送ったメッセージが物議を醸しています。
メディアの常として、全社員の2%に満たない一部の社員の過去の不祥事でも、世間の関心を集めるために、会社全体の組織ぐるみだったと決めつけて報道しています。

兼重宏之社長
この発言が「無責任」などと批判されており、メディアの取材に対し兼重宏之社長は
不適切な内容が含まれることについて猛省しています。

兼重宏之社長
とコメントしました
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑧:過剰な環境整備の発覚
ビッグモーターの不正・不祥事8つ目は、過剰な環境整備の発覚です。
ビッグモーターでは、環境整備といって月に1度、副社長らが全国の店舗を周り、掃除や整理整頓が行き届いているかをチェックする慣習があります。
この環境整備が過剰すぎると話題になっているのをご存知でしょうか?
なんと、前日からサービス残業で掃除を始め早くても深夜0時、遅くて深夜3時まで掃除をして副社長らを迎えます。
そこで1つでもミスがあると降格になる恐れがあるのです。
具体例…
役員の出迎えや挨拶ができなかった
店が整理整頓できていなかった
チラシを商談席に置いていなかった
ちなみに、降格すると月収が数十万円単位で下がるため、サービス残業をしてまで掃除を徹底するそうです。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑨:クレジットローン問題
ビッグモーターの不正・不祥事9つ目は、クレジットローン問題です。
中古車を購入する際に、「120回払いでローンを組んでも1年後に返済すれば1年分の金利しかかからない」と嘘をついてローンを組ませていたことが発覚しています。
実際には、1年後にまとめて残金を支払ってもアドオン方式で1年分以上の金利が加算される仕組みになっていました。
これはビッグモーターの本部から指示で行われていたそうで、拒否した従業員は更迭されることもしばしばあったと告発されています。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑩:除草剤散布疑惑
ビッグモーターの不正・不祥事10個目は、除草剤散布疑惑問題です。
ビッグモーターの店舗の前だけ、不自然に国や自治体が飢えた街路樹が枯れているという告発がされたのです。

https://twitter.com/takigare3/status/1683445867616018433?s=20

https://twitter.com/takigare3/status/1683445867616018433?s=20
実際に除草剤を散布していた証拠はないものの、ビッグモーターの店前だけ不自然に街路樹が枯れていて、数メートル先の他の店舗の前は街路樹が枯れていない事実はあり、さらに除草剤を散布した人物を探しているという看板も確認されました。
ビッグモーターの店前だけ街路樹が枯れている現象は、太田店(群馬県)・二色の浜店(大阪府)・古賀店(福岡県)の3店舗で確認されています。
7月25日にビッグモーター経営陣によって行われた会見では、兼重宏之社長が「環境整備…」と言いかけたのを他の登壇者が遮る場面がありました。
さらに追加で質問があった際には「枯らすなんてことは…ないんじゃないですかね」と兼重宏之社長がコメント。
その後に「店舗の敷地内に関しては環境整備で"雑草が生えていないか"という項目があったことは確認している。そこを混同しないでいただきたい」とフォローされる場面もありました。
その後、浦和美園店(埼玉県)が「除草剤を月に1、2回まいていた」と除草剤の使用を認めました。
他の店舗についても調査が進んでおり、除草剤の使用有無について徐々に明らかいなっていくのではないでしょうか。
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑪:兼重宏一元副社長がLINEでパワハラ
ビッグモーターの不正・不祥事11個目は、兼重宏一元副社長によるLINEでのパワハラです。
7月28日、ビッグモーターの元副社長である兼重宏一さんがビッグモーターの社員が入っているグループLINEに送っていた文章が流出しました。
その画像がこちら。
⚪︎刑という言葉を連呼したり、「嘘で誤魔化す、ルール守らない、数字でない」など不足している点を立て続けに指摘するなどのLINEが流出しています。
世間を騒がせている保険金不正請求は兼重宏一前副社長が要因だったという意見や、パワハラについて告発する声が上がっている中でのこのLINEの流出に世間はますます関心が高まっているようです。
兼重宏一前副社長について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ビッグモーター息子の身長は160cm?コナンくん呼びでコンプレックス?
ビッグモーターの過去の不正・不祥事⑫:会社を訴えた社員が事故死
ビッグモーターの不正・不祥事12個目は、パワハラ・サービス残業で会社を訴えた社員が事故死です。
各店長が参加していたグループLINEで「店長降りろタコ」などの暴言を受けた他、1人だけ早く出勤することを強要・早く出勤したことを証明する写真を送る義務を課せられた社員が、うつ病を発病し解雇されました。
解雇後、パワハラに対する慰謝料や未払いだった残業代2000万円の支払いを求めて訴訟を起こしました。
しかし、訴訟を起こした後に交通事故で亡くなりました。
現在は、両親が訴訟を引き継いでいるようです。
しかしビッグモーターは「指導の一環で言葉が強くなっただけでパワハラではない」「店長は管理監督者に当たるので残業代は払わない」と主張しています。
不正を行っていたビッグモーターの店舗一覧まとめ
過去のビッグモーターの不祥事を10個まとめましたが、ここで不正を行ったと明らかになっている店舗を一覧でまとめてみました。
北海道・東北エリア
札幌清田(北海道)
関東エリア
つくば(茨城県)
ひたちなか(茨城県)
石岡(茨城県)
栃木(栃木県)
宇都宮南(栃木県)
前橋(群馬県)
太田(群馬県)
浦和美園(埼玉県)
熊谷(埼玉県)
酒々井(千葉県)
多摩(東京都)
中部エリア
新潟南(新潟県)
野々市(石川県)
福井(福井県)
甲府(山梨県)
浜松南(静岡県)
名古屋茶屋(愛知県)
関西エリア
彦根(滋賀県)
二色の浜(大阪府)
京都伏見(京都府)
天理(奈良県)
中国・四国エリア
倉敷水島(岡山県)
下関(山口県)
宇部(山口県)
周南(山口県)
高松(香川県)
平井(愛媛県)
九州・沖縄エリア
古賀(福岡県)
春日(福岡県)
八幅(福岡県)
西福岡(福岡県)
小倉西港(福岡県)
筑後(福岡県)
古賀(福岡県)
多良見(長崎県)
宇土(熊本県)
熊本浜線店(熊本県)
唐津店(佐賀県)
鹿児島(鹿児島県)
2023年7月時点では、37店舗が不正に関与していたことが明らかになっています。
7月26日には国土交通省が聴取をする方針と報じられています。
今後新しく不正・不祥事が明らかになれば都度追記していきますね。
ビッグモーターは今後どうなる?
国土交通省の聴取も予定されているビッグモーター。
今後どうなっていくのでしょうか?
SNSでは「倒産するのでは?」「経営陣が交代すべき」「経営陣が変わらないと根本的な解決にならない」「経営陣がいなくなったら立ち行かなくなるのでは?」「社員はどうなる?」など様々な声が上がっています。
保険金の不正請求で得た数十億を返金することになるでしょう。下手すれば100億円近い賠償になる可能性もあると報じているメディアもあります。
これにより倒産してしまうのでは?という意見もありますが、すぐに倒産する可能性は低いでしょう。
というのも、先述の外部専門家による調査報告書では自動車板金・塗装事業など今回疑惑を生んでいる部署の売上は全体の2~3%程度だと言います。
つまり他事業で大幅に儲かっているということになります。
となれば、一時的にキャッシュがなくなったとしても会社が倒産するほどの危機には陥らない可能性が出てくるのです。
さらにビッグモーターは自動車買取台数日本一を誇っており、中古車の在庫を多く抱えています。
キャッシュが足りなくなれば、これらの中古車を業者間オーディションに出品するなどしてキャッシュ化して持ち堪えることもできるでしょう。
とはいえ、今回の報道で顧客離れは否めないでしょうから今後の対応が会社の将来を決めると言えるのではないでしょうか?
ビッグモーター不祥事一覧|12選まとめ!不正があった店舗はどこ?【最新更新中】まとめ
今回は「ビッグモーター不祥事一覧|12選まとめ!不正があった店舗はどこ?【最新更新中】」と題して、ビッグモーターの過去の不祥事や不正を行った店舗を調査しました。
いかがでしたか?
今後も新情報が入り次第追記していきます。最後までご覧いただきありがとうございました。